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登山・ハイキング
The Trek 🇺🇸

アリゾナってマジか!?

WTF, Arizona!?

AZT最初の80km:砂漠の洗礼と教訓
アリゾナ・トレイル(AZT)の最初の50マイル(約80km)は、予想をはるかに超える過酷な体験であり、多くの教訓を与えてくれた。出発前は、砂漠のトレイルは比較的平坦で歩きやすいという誤解があったが、実際には起伏に富み、岩が多く、足元は常に不安定だった。特に、サワロ国立公園東部から始まり、タンブルウィード・ランチを通過する区間は、急な上り下りが連続し、体力を著しく消耗した。この区間は、標高差が大きく、砂漠特有の植物が密集しており、トレイルを見失いやすい箇所も散見された。

水と食料:計画の重要性
AZTにおける最大の課題の一つは水の確保である。この区間では、事前に計画していた水源が枯渇していることが判明し、予期せぬ水不足に直面した。特に、シカモア・キャンプグラウンド付近の水源は、地図上では信頼できるとされていたが、実際には干上がっていた。これにより、予定よりもはるかに長い距離を水なしで進むことを余儀なくされ、精神的にも肉体的にも追い詰められた。食料に関しても、砂漠の暑さの中で食欲が減退し、持参した食料を十分に摂取できないという問題が発生した。特に、高カロリーで消化しやすい食料の選択が重要であることを痛感した。また、日中の気温は30度を超え、体力の消耗が激しいため、休憩の頻度と時間の確保が不可欠であった。日陰を見つけてこまめに休憩し、水分補給を徹底することが、熱中症予防に繋がる。

ギアと心構え:軽量化と柔軟性
今回の経験から、ギアの選択と心構えの重要性を再認識した。まず、軽量化はAZTのような長距離トレイルでは絶対不可欠である。特に水は重く、その量を最小限に抑えるためには、効率的な浄水システムと、信頼できる水源情報を事前に確認することが重要だ。また、砂漠の厳しい環境に対応できる適切なフットウェアの選択も重要である。岩の多い地形に対応できる耐久性があり、通気性の良いトレイルランニングシューズが推奨される。さらに、砂漠の植物、特にサボテンの棘から身を守るための長ズボンやゲイターも有効である。何よりも、計画通りに進まないことを前提とした柔軟な思考と、困難に直面した際の冷静な判断力が、AZTを成功させるための鍵となる。今回の経験は、AZTの残りの区間を歩ききるための貴重な教訓となった。
実践ヒント
  • AZTでは、地図上の水源情報だけでなく、最新のトレイルレポートや現地情報で水源の状況を必ず確認する。
  • 砂漠の暑さで食欲が落ちることを想定し、高カロリーで消化しやすい行動食(ジェル、ナッツバター、ドライフルーツなど)を多めに用意する。
  • 日中の暑い時間帯は無理せず、日陰でこまめに休憩を取り、水分と電解質を積極的に補給する。
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