← 一覧に戻る
World Topics
GearJunkie 🇺🇸

BLM、公共地の健全性に関する主要規則を撤廃

BLM Repeals Major Public Lands Health Rule

BLMによる公共地保全規則の撤廃:背景と影響
米国土地管理局(BLM)は、国内の陸地の約10分の1にあたる2億4500万エーカーもの公共地を管理しており、その決定は広範な影響を及ぼします。BLMの政策は政権交代によって大きく変動し、保全と資源抽出の間で揺れ動く傾向にあります。この典型的な例が、「保全と景観の健全性規則(Conservation and Landscape Health Rule)」の誕生、施行、そして今回の撤廃です。

この規則は、2024年5月にBLMによって最終決定されたもので、公共地の管理において保全を資源抽出と同等の優先事項として位置づけることを目的としていました。具体的には、気候変動への適応、生態系の回復力強化、生物多様性の保護、そしてレクリエーション機会の維持を重視するものでした。この規則は、BLMが管理する土地の健全性を評価し、保全を目的とした土地利用計画を策定するための枠組みを提供し、特に「保全リース(Conservation Leases)」という新しい概念を導入していました。これは、土地の健全性を維持・回復するための活動(例えば、生態系回復プロジェクトやレクリエーション利用)に特化したリースを認めるもので、従来の鉱業、牧畜、エネルギー開発といった資源抽出型リースと並ぶものとして位置づけられていました。

規則撤廃の経緯と今後の展望
しかし、この画期的な規則は、わずか数ヶ月後の2024年10月24日に、議会承認法(Congressional Review Act: CRA)に基づき、議会によって撤廃されました。CRAは、連邦機関が制定した規則を議会が覆すことを可能にする法律で、大統領の署名があれば規則は無効となります。今回の撤廃は、主に共和党議員からの強い反発によるものです。彼らは、この規則がエネルギー開発、鉱業、牧畜といった伝統的な土地利用を制限し、経済活動を阻害すると主張していました。特に、保全リースが、石油・ガス開発や牧畜業に利用されてきた土地を保全目的で利用することを可能にする点に懸念が示されました。

規則の撤廃は、BLMが管理する公共地の将来に大きな不確実性をもたらします。環境保護団体や一部の民主党議員は、この規則が気候変動対策と生物多様性保護に不可欠であると支持していましたが、撤廃によってこれらの取り組みが後退する可能性を懸念しています。一方で、資源抽出産業や一部の地域社会は、規則撤廃を歓迎し、経済活動の自由度が高まると見ています。今後のBLMの土地管理は、再び資源抽出に重点を置く方向に傾く可能性があり、公共地の保全と利用のバランスを巡る議論は、今後も継続されるでしょう。特に、次期政権の政策によって、再び公共地管理の方向性が大きく転換する可能性も指摘されています。
元の記事を読む →