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登山・ハイキング
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タリバンに殺されかけた女性がエベレストに挑むまで

River Ahmad Was Nearly Killed by the Taliban. Now She’s Climbing Mount Everest.

タリバンによる襲撃とエベレストへの挑戦
2014年、アフガニスタンにおける米軍とNATOの戦闘作戦が終結する年、リバー・アハマドはガズニー州からカブールへ向かうバスに乗っていた。当時、彼女は歯科を学ぶために首都へ向かうと父親に告げていたが、実際はタリバンに殺害された兄の復讐を果たすため、アフガニスタン国家警察に加わることを決意していた。バスがカブールへの途中でタリバンに止められた際、15~16人の乗客の中で唯一の女性であった彼女は、タリバン兵に「なぜ一人で旅をしているのか」と尋問された。彼女は機転を利かせ、結婚のためにカブールへ向かっていると嘘をつき、タリバン兵のリーダーの妻が同情したことで命拾いした。この経験は彼女の人生を大きく変え、後にエベレスト登頂という新たな挑戦へと駆り立てる原動力となる。

ネパールでの新たな生活と登山への情熱
タリバンによる襲撃から数日後、リバーはカブールでアメリカ人ジャーナリストと出会い、自身の経験を語った。そのジャーナリストの助けで、彼女はアフガニスタンを離れ、ネパールへと移住した。ネパールでは、彼女は現地のNGOで働きながら、登山という新たな情熱を見出した。彼女は当初、ネパールの山岳ガイドから「女性には無理だ」と言われたが、その言葉に奮起し、2018年にメラピーク(6,476m)に登頂。その後もアイランドピーク(6,189m)やロブチェピーク(6,119m)など、数々の高所登山を成功させた。これらの経験を通じて、彼女は登山が単なるスポーツではなく、自己発見と精神的な成長の手段であると認識するようになった。彼女は「山は私に、人生で何が重要で、何が重要でないかを教えてくれた」と語っている。

エベレスト登頂への道のりとメッセージ
2024年5月、リバー・アハマドはエベレストベースキャンプに滞在し、世界最高峰への挑戦を目前に控えていた。彼女は、タリバンに襲撃された経験や、女性であるという理由で能力を疑問視された過去を乗り越え、エベレスト登頂を通じて、世界中の女性、特にアフガニスタンの女性たちに希望とインスピレーションを与えたいと願っている。彼女は、困難な状況に直面しても夢を諦めないこと、そして自分自身の可能性を信じることの重要性を訴えている。彼女の挑戦は、単なる個人的な偉業に留まらず、抑圧された人々への力強いメッセージとなっている。彼女は、エベレスト登頂を成功させることで、女性がどんな困難も乗り越えられることを証明し、未来への道を切り開くことを目指している。
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