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Mountain Journal 🇺🇸

モンタナ州の角地横断を巡り、公共地団体がFWPを提訴

Public Land Groups Sue Montana FWP Over Corner-Crossing Position

モンタナ州における「コーナー・クロッシング」の合法性を巡る訴訟

モンタナ州の二つの公共地アクセス団体「Backcountry Hunters and Anglers(BHA)モンタナ支部」と「Public Land Water Access Association(PLWA)」が、モンタナ州魚類野生生物公園局(Montana Fish, Wildlife and Parks, FWP)に対し、同局が「コーナー・クロッシング」をモンタナ州で「違法」と見なしていることに異議を唱える訴訟を提起しました。この訴訟は、公共地のアクセス権に関する議論に大きな影響を与える可能性を秘めています。

訴状は34ページにわたり、主に「公共参加(public participation)」と「公共信託原則(public trust doctrine)」の主張に基づいています。原告側は、FWPがコーナー・クロッシングに関する立場を決定する際に、適切な公共参加プロセスを欠いていたと主張しています。具体的には、FWPが2023年11月に発表した「コーナー・クロッシングはモンタナ州で違法である」という見解が、十分な情報公開や市民からの意見聴取なしに行われたと指摘しています。FWPは、この見解をウェブサイトに掲載し、法執行官向けのトレーニング資料でも同様の立場を表明しています。

ワイオミング州での判決とモンタナ州への影響

この訴訟の背景には、ワイオミング州で発生した類似の「コーナー・クロッシング」に関する訴訟があります。ワイオミング州のエルク・マウンテン(Elk Mountain)周辺で、ハンターが私有地の角を越えて公共地へアクセスした行為が、私有地所有者によって訴えられました。しかし、2023年6月、ワイオミング州連邦地方裁判所は、ハンターの行為は「不法侵入ではない」との判決を下しました。この判決は、公共地へのアクセス権を求める人々にとって画期的な勝利と見なされています。ワイオミング州の判決は、私有地の角を空中を越えて通過する行為が、必ずしも不法侵入に当たらないという解釈を示しており、モンタナ州の訴訟にも大きな影響を与える可能性があります。

モンタナ州の訴訟では、FWPがワイオミング州の判決を考慮せず、独自の「違法」という立場を維持していることが問題視されています。原告側は、FWPが公共地の管理者として、公共の利益を代表し、公共地へのアクセスを促進する責任があるにもかかわらず、その責任を果たしていないと主張しています。また、FWPの現在の立場が、公共地へのアクセスを不当に制限し、ハンターやアウトドア愛好家の権利を侵害していると訴えています。この訴訟は、モンタナ州における公共地アクセス政策の将来を左右する重要なものとなるでしょう。
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