← 一覧に戻る
World Topics
Outside Online 🇺🇸

アリゾナ州当局がグランドキャニオンの水へのヒ素流入増加を許可。地元部族は激怒

Arizona Officials Will Allow More Arsenic to Flow into the Grand Canyon’s Water. The Local Tribe Is Outraged.

グランドキャニオン水源へのヒ素排出基準緩和と先住民の反発
アリゾナ州当局は、グランドキャニオン国立公園近郊に位置するピニョンプレイン鉱山に対し、モニタリング井戸における高毒性重金属であるヒ素の許容レベルを引き上げることを承認しました。この決定は、2023年7月6日にアリゾナ州環境品質局(ADEQ)によって行われました。この鉱山は、地元のハヴァスパイ族にとって唯一の水源であり、グランドキャニオンの支流であるハヴァス・クリークの水源でもある帯水層の真上に位置しています。

環境保護団体と先住民の懸念
この決定に対し、環境保護団体やハヴァスパイ族は強く反発しています。彼らは、ヒ素レベルの引き上げが、すでに脆弱な生態系と先住民の生活に壊滅的な影響を与える可能性があると主張しています。特に、ハヴァスパイ族は、彼らの文化と生活がハヴァス・クリークの水に深く依存しているため、この問題は彼らの生存権に関わるものだと訴えています。過去にも、この地域ではウラン採掘による水質汚染が問題となっており、今回の決定は、その懸念をさらに増幅させるものです。ADEQは、今回の変更が「科学的根拠に基づいている」と主張していますが、具体的なデータや評価プロセスについては透明性が不足しているとの批判も上がっています。

長期的な影響と今後の展望
ピニョンプレイン鉱山は、過去にウラン採掘による環境汚染の歴史があり、今回のヒ素排出基準緩和は、そのリスクをさらに高めるものと見られています。ハヴァスパイ族は、この決定に対して法的措置を含めたあらゆる手段を講じる構えを示しており、今後、法廷闘争に発展する可能性も指摘されています。この問題は、天然資源開発と環境保護、そして先住民の権利という、複雑な課題を浮き彫りにしています。グランドキャニオンという世界的に重要な自然遺産と、そこに暮らす人々の生活を守るための国際的な関心と支援が求められています。
元の記事を読む →

関連ギア

携帯浄水器
水質検査キット