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トランプ政権、グランドステアケースとベアーズイヤーズ両国定公園を縮小

Trump Downsizes Grand Staircase, Bears Ears National Monuments

トランプ政権によるグランドステアケース・エスカランテとベアーズ・イヤーズ国立モニュメントの縮小
2017年12月4日、ドナルド・トランプ大統領は、ユタ州に位置するグランドステアケース・エスカランテ国立モニュメントとベアーズ・イヤーズ国立モニュメントの規模を大幅に縮小する大統領令に署名しました。これは、トランプ政権が発足後初めて行った、国立モニュメントの指定範囲変更であり、環境保護団体や先住民コミュニティから強い反発を招いています。両モニュメントは、高山林から赤岩砂漠に至るまで、米国屈指の壮大な景観を誇り、狩猟、釣り、その他のレクリエーション活動の機会に恵まれた地域です。

縮小の背景と影響
グランドステアケース・エスカランテ国立モニュメントは、1996年にビル・クリントン大統領によって指定され、その面積は約190万エーカー(約76万ヘクタール)でした。今回の決定により、その面積は約100万エーカー(約40万ヘクタール)に縮小され、約半分が保護対象から外れることになります。一方、ベアーズ・イヤーズ国立モニュメントは、2016年にバラク・オバマ大統領によって指定されたばかりで、面積は約135万エーカー(約55万ヘクタール)でした。こちらも約20万エーカー(約8万ヘクタール)にまで縮小され、約85%が保護対象から外れることになります。この縮小の背景には、ユタ州選出の共和党議員や地元住民からの、資源開発(特に石炭やウラン)へのアクセスを求める声や、土地利用の柔軟性を求める意見がありました。トランプ大統領は、過去の指定が「連邦政府による土地の強奪」であり、「地元の声が無視された」と主張しています。しかし、この決定は、国立モニュメント保護法(Antiquities Act)の解釈を巡る法廷闘争に発展する可能性が高く、環境保護団体や先住民部族は、大統領には国立モニュメントの指定を縮小する権限はないと主張しています。

政治的対立と今後の展望
今回の決定は、国立モニュメントの保護と資源開発のバランスを巡る長年の政治的対立を浮き彫りにしています。グランドステアケース・エスカランテとベアーズ・イヤーズは、その豊かな自然と文化遺産から、アウトドア愛好家や研究者にとって重要な地域です。特にベアーズ・イヤーズは、先住民の聖地であり、数多くの考古学的遺跡が存在します。今回の縮小により、これらの貴重な地域が開発の脅威にさらされる可能性があり、今後の法廷闘争の行方が注目されます。この問題は、単なる土地利用の問題に留まらず、連邦政府の権限、環境保護、先住民の権利といった多岐にわたる論点を抱える「政治的なフットボール」と化しています。
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