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トランプ大統領、グランド・ステアケース・エスカランテとベアーズ・イヤーズ両国定公園を再縮小

Trump Shrinks Grand Staircase–Escalante and Bears Ears National Monuments for a Second Time

トランプ政権による国立モニュメント縮小の背景と影響
2017年12月4日、ドナルド・トランプ大統領は、ユタ州にあるグランド・ステアケース・エスカランテ国立モニュメントとベアーズ・イヤーズ国立モニュメントの面積を大幅に縮小する大統領令に署名しました。これは、1906年の「古物保存法(Antiquities Act)」に基づき歴代大統領が指定してきた国立モニュメントの歴史において、過去最大規模の縮小となります。古物保存法は、大統領が連邦政府の土地に歴史的建造物や構造物を保護するための国立モニュメントを設置する権限を与えるもので、これまでに18人の大統領が168の国立モニュメントを創設してきました。しかし、近年、特にこの2つのモニュメントが政治的議論の中心となっていました。

縮小された国立モニュメントの概要と論争
グランド・ステアケース・エスカランテ国立モニュメントは、1996年にビル・クリントン大統領によって指定され、その面積は190万エーカー(約7,690平方キロメートル)に及びました。今回の縮小により、その面積は約100万エーカー(約4,047平方キロメートル)にまで減少し、3つの独立したエリアに分割されます。一方、ベアーズ・イヤーズ国立モニュメントは、2016年にバラク・オバマ大統領によって指定された比較的新しいモニュメントで、その面積は135万エーカー(約5,463平方キロメートル)でした。今回の縮小で、その面積は約20万エーカー(約809平方キロメートル)にまで減少し、2つの独立したエリアに分割されます。これらの地域は、豊かな古生物学的資源、地質学的特徴、そして先住民の文化遺産が豊富に存在することで知られています。特にベアーズ・イヤーズは、先住民の聖地であり、彼らの文化と歴史にとって極めて重要な意味を持つ場所です。今回の縮小は、石油・ガス採掘や鉱物資源開発を求める地元産業界や一部政治家の要望に応える形で行われましたが、先住民部族、環境保護団体、アウトドア産業界からは強い反発を招いています。

今後の展望とアウトドアコミュニティへの影響
トランプ政権の決定に対し、先住民部族連合、環境保護団体、そしてパタゴニアやREIといった大手アウトドア企業を含む多くの団体が、大統領令の違法性を訴え、連邦裁判所に提訴する構えを見せています。これらの訴訟は、古物保存法が大統領にモニュメントの「創設」権限は与えるものの、「縮小」権限については明記していない点を争点とする見込みです。この論争は、アメリカの公共地の未来、そして保護と開発のバランスに関する国家的な議論を象徴しています。アウトドアコミュニティにとっては、これらの国立モニュメントが提供するレクリエーションの機会や、手つかずの自然環境が失われる可能性があり、大きな懸念事項となっています。今後の裁判の行方、そして将来の政権による公共地政策の動向が注目されます。
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