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山火事、軍事演習場、そして即席の迂回路:3,700マイルのグレートアメリカンレールトレイル踏破の全貌

Wildfires, Military Firing Ranges, and Improvised Detours: This Is What it Took to Thru-Hike the 3,700-Mile Great American Rail-Trail

グレートアメリカンレイルトレイル初のスルーハイカー、バーニー・クラウスの挑戦
2023年8月4日、バーニー・クラウスは、全長3,700マイルを超えるグレートアメリカンレイルトレイル(GART)を、自転車ではなく徒歩で完走した初の人物として歴史に名を刻みました。ワシントンD.C.のU.S.キャピトル・リフレクティング・プールを3月に出発し、わずか130日で太平洋に到達。GARTは、まだ多くの未完成区間を含む広大なトレイルであり、これまでの完走者はすべて自転車を利用していました。クラウスの挑戦は、未整備区間、軍事射撃場、山火事、そして即席の迂回路といった数々の困難を乗り越えるものでした。

予期せぬ困難とルート変更
クラウスの旅は、計画通りには進まないことが多々ありました。特に困難だったのは、トレイルの未完成区間をどう乗り越えるかという点です。彼は、グーグルマップや衛星画像、地元住民からの情報、そして自身の直感を頼りに、時には私有地を横断したり、危険な道路を歩いたりしながら、即席の迂回路を見つけ出す必要がありました。例えば、ペンシルベニア州では、トレイルが突然途切れてしまい、数マイルにわたって交通量の多い幹線道路を歩くことを余儀なくされました。また、イリノイ州では、軍事射撃場がトレイルの真横に位置しており、射撃訓練中は迂回しなければなりませんでした。さらに、モンタナ州では大規模な山火事が発生し、トレイルの一部が閉鎖されたため、再び迂回ルートを探す必要がありました。これらの予期せぬ事態は、クラウスの旅程に大きな影響を与え、計画の柔軟性と迅速な判断が求められました。

挑戦を支えたものと今後の展望
クラウスは、この壮大な旅を「精神的な挑戦」と表現しています。彼は、毎日平均28マイルを歩き、時には40マイル以上を歩く日もありました。彼の装備は、軽量化を徹底したウルトラライトスタイルで、バックパックの重量は食料と水を含めても15ポンド(約6.8kg)以下に抑えられていました。彼は、この旅を通して、アメリカの多様な風景、文化、そして人々の温かさに触れることができたと語っています。GARTは、全米の既存のレイルトレイルをつなぎ合わせることで、最終的には3,700マイルを超える連続した非自動車道ネットワークを構築することを目指しています。クラウスの偉業は、この壮大なプロジェクトの可能性を世界に示し、今後のGARTの完成と、より多くの人々がこのトレイルを歩くきっかけとなるでしょう。彼の旅は、単なる物理的な挑戦に留まらず、アメリカの自然とコミュニティを結びつける象徴的な出来事となりました。
実践ヒント
  • 長距離トレイルでは、未整備区間や通行止めに備え、地図アプリや衛星画像を活用し、複数の迂回ルートを事前に検討する。
  • ウルトラライト装備を徹底し、バックパックの重量を最小限に抑えることで、長距離の歩行負担を軽減し、柔軟な移動を可能にする。
  • 地元住民との交流を積極的に行い、地域の情報や危険箇所、迂回路に関する貴重な情報を得る。
  • 山火事や軍事演習など、予期せぬ事態に備え、常に最新の情報を確認し、計画の柔軟性を持つ。
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