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ウェットスーツとドライスーツ、どっちを選ぶ?

Choosing Between A Wetsuit Vs Drysuit

冷水環境でのパドリングにおけるウェットスーツとドライスーツの選択

多くの人がパドリングを熱帯での体験と想像しがちですが、実際には年間を通じて冷水環境で行われることがほとんどです。米国国立冷水センター(National Center for Cold Water)のデータによると、水温が70°F(約21°C)以下の水は冷水と定義され、この水温で体温が低下し始める可能性があります。さらに、50°F(約10°C)以下の水は非常に危険な冷水とされ、命に関わる低体温症のリスクが高まります。このような冷水環境でカヌー、カヤック、SUP、ラフティングなどのパドリング活動を行う際には、適切な保温ウェアの選択が不可欠です。

ウェットスーツの特性と利点

ウェットスーツは、ネオプレン素材で作られており、体に密着することで薄い水の層を閉じ込めます。この閉じ込められた水が体温で温められ、断熱層として機能することで体を保温します。ウェットスーツの主な利点は、比較的安価であること、耐久性が高く、メンテナンスが容易であることです。また、水に濡れても保温性が維持されるため、水に落ちる可能性が高いアクティビティや、水しぶきを浴びやすい状況に適しています。ただし、ウェットスーツは通気性が低いため、陸上での活動や気温が高い状況では過熱する可能性があります。また、完全に防水ではないため、長時間水中にいると体温が奪われるリスクがあります。ウェットスーツは、水温が50°F(約10°C)から70°F(約21°C)程度の冷水環境での使用が推奨されます。

ドライスーツの特性と利点

ドライスーツは、完全に防水性の素材で作られており、首と手首、足首にガスケット(密閉性の高いシール)を備えることで、内部への水の侵入を完全に防ぎます。これにより、ドライスーツの下に着用するインナーウェア(フリースやウールなど)が濡れることなく、その保温性を最大限に活用できます。ドライスーツの最大の利点は、極めて低い水温でも高い保温性を維持できる点と、インナーウェアの調整によって幅広い気温に対応できる柔軟性です。また、水に落ちた場合でも体が濡れないため、低体温症のリスクを大幅に低減できます。しかし、ドライスーツはウェットスーツに比べて高価であり、ガスケットの破損やジッパーの故障など、メンテナンスに手間がかかる場合があります。また、空気の層を閉じ込めるため、浮力が大きくなり、水中で動きにくいと感じる人もいます。ドライスーツは、水温が50°F(約10°C)以下の極めて冷たい水環境や、長時間の水上活動、または水に落ちるリスクが高い状況での使用が最適です。
実践ヒント
  • 水温が70°F(約21°C)以下の場合は、ウェットスーツまたはドライスーツの着用を検討しましょう。
  • 水温が50°F(約10°C)以下の場合は、ドライスーツの着用を強く推奨します。
  • ウェットスーツやドライスーツの下には、速乾性のあるベースレイヤーを着用し、保温性を高めましょう。
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