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パタゴニアの36ピッチのビッグウォール新ルート、開拓に41日

New 36-Pitch Patagonia Big Wall Climb Took 41 Days to Complete

パタゴニア中央タワー東壁に新たな36ピッチのビッグウォールルート開拓

マイルズ・モーザー、トレバー・アンセス、ハリー・キナードの3名からなるチームは、パタゴニアのトーレス・デル・パイネ中央タワー東壁において、41日間にわたるカプセルスタイルでの登攀を成功させ、新たなフリークライミングルートを開拓した。彼らの目標は、地球上で最も威圧的な壁の一つとされるこの4,000フィート(約1,200メートル)の東壁に、フリークライミングルートを確立することであった。登攀中、彼らはパタゴニア特有の強風、雨、重力、そして雪といった厳しい自然条件に直面した。最終的に、彼らは29の独立したピッチと、1963年に開拓された既存の「ボニントン・ウィリアムズ・ルート」の最終サミットセクションに繋がる7つのピッチを組み合わせ、合計36ピッチからなる新ルートを完成させた。この偉業は、パタゴニアの厳しい環境下での長期にわたるビッグウォールクライミングの新たな可能性を示している。

41日間のカプセルスタイル登攀と直面した課題

この登攀は、41日間という長期間にわたるカプセルスタイルで行われた。カプセルスタイルとは、壁の途中に設営したポートレッジ(簡易テント)を拠点とし、そこから日々登攀を進める方法で、食料や装備を効率的に運びながら長期滞在を可能にする。チームは、この期間中、パタゴニアの予測不能な天候に常に晒された。特に、強烈な風は登攀の進行を妨げ、時には数日間ポートレッジに閉じ込められることもあったと推測される。また、雨や雪は岩を濡らし、フリークライミングの難易度を著しく高める要因となった。標高4,000フィートの巨大な壁を登り切るためには、高度なクライミング技術だけでなく、極限状態での精神力、チームワーク、そして綿密な計画が不可欠であった。彼らはこれらの課題を乗り越え、中央タワー東壁に新たな歴史を刻んだ。
実践ヒント
  • 長期のビッグウォールクライミングでは、食料、水、燃料、ギアの計画的なパッキングと効率的な運搬が不可欠です。
  • パタゴニアのような予測不能な天候の地域では、耐候性の高いシェルター(ポートレッジなど)と防寒・防水ギアの準備が成功の鍵となります。
  • ビッグウォールでのカプセルスタイル登攀では、チームメンバー間の明確な役割分担と、精神的なサポートが長期にわたる挑戦を乗り越える上で重要です。
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