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登山・ハイキング
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どこにいてもPCT気分!音の地図で旅するパシフィック・クレスト・トレイル

This Sound Map Will Transport You to the PCT From Anywhere

PCTの音風景を記録する革新的なプロジェクト
2023年、ロサンゼルスを拠点とするハイカー、トム・ケリーは、写真に代わる新たな方法でパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)の体験を記録しました。自然音のフィールドレコーディング、作曲家、ミュージシャンでもあるケリーは、2,650マイルのPCTスルーハイク中に約40オンス(約1.1kg)のオーディオ録音機器を携行。小川のせせらぎ、虫の鳴き声、風に揺れる木の葉の音、動物の鳴き声、そして自身の足音や呼吸といった、トレイルの音響を丹念に記録しました。このプロジェクトは、視覚情報に偏りがちな従来の記録方法に対し、聴覚という新たな次元でトレイルの魅力を伝えることを目的としています。

「PCT Sound Map」の誕生と特徴
ケリーが収集した膨大な音源は、インタラクティブなオンラインプラットフォーム「PCT Sound Map」として公開されました。このマップは、Google Earthのインターフェースをベースにしており、ユーザーはPCTのルート上をズームイン・ズームアウトしながら、特定の地点で録音された音源を再生できます。各録音ポイントには、その場所の風景写真も添えられており、視覚と聴覚の両方からトレイルの雰囲気を体験できます。例えば、カリフォルニア州のシエラネバダ山脈では、雪解け水の轟音や高山植物の微かな音、ワシントン州の森林では、鳥のさえずりや風の音など、地域ごとの独特な音風景が記録されています。ケリーは、このマップを通じて、トレイルの多様な生態系や環境音の重要性を伝えたいと考えています。また、このプロジェクトは、自然音の記録が、環境変化のモニタリングや生物多様性の研究にも貢献しうることを示唆しています。

音響記録がもたらす新たな視点と課題
ケリーのプロジェクトは、アウトドア体験の記録方法に新たな可能性を提示しました。写真や動画では捉えきれない、その場の空気感や生命感を音で表現することで、より没入感のある体験を共有できます。また、この「PCT Sound Map」は、実際にトレイルを歩くことができない人々にも、その魅力を伝える強力なツールとなります。しかし、長距離ハイク中に約1.1kgもの録音機器を携行することは、軽量化が重視されるULハイキングのトレンドとは逆行する側面もあります。ケリーは、音響記録の重要性を訴えつつも、装備の重量と記録の質のバランスを取ることに苦心したと語っています。このプロジェクトは、単なる記録活動に留まらず、自然音の保護や、音響生態学への関心を高めるきっかけとなることが期待されます。将来的には、他のロングトレイルや自然保護区でも同様のプロジェクトが展開される可能性を秘めています。
実践ヒント
  • ハイキング中にスマートフォンや小型レコーダーで自然音を録音してみる
  • 録音した音源を地図アプリと連携させて、自分だけのサウンドマップを作成する
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