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クライミング
Climbing Magazine 🇺🇸

スティッククリップはどこまで許される?

How High Can You Stick-Clip Before It’s No Longer a Send?

スティッククリップの倫理と「レッドポイント」の定義
スポーツクライミングにおけるスティッククリップの使用は、特に初心者や経験の浅いクライマーにとって、安全性とルートの完登(レッドポイント)の倫理的側面において議論の対象となる。スティッククリップは、地上からロープをボルトにクリップする道具であり、特にルートの最初の数ボルトや危険なセクションでのグラウンドフォール(地面への落下)のリスクを軽減するために用いられる。しかし、この道具をどこまで使用することが「レッドポイント」と見なされるかについては、明確なルールがなく、クライマー個人の解釈や地域の慣習に委ねられているのが現状だ。記事では、クライマーがスティッククリップをどこまで使用するかについて、安全性、ルートの難易度、そして個人の倫理観が複雑に絡み合うことを示唆している。例えば、最初の3つや4つのボルトまでスティッククリップを使用した場合、それはまだ「レッドポイント」と言えるのか、という問いが投げかけられる。多くのクライマーは、ルートの「デッキングポテンシャル」(地面に落ちる可能性)に基づいて判断する傾向があるが、それだけでは説明しきれない個人的な倫理観も存在する。

スティッククリップ使用の多様な視点と地域差
スティッククリップの使用に関する見解は、クライマーの経験レベル、ルートの特性、そして地域コミュニティの慣習によって大きく異なる。一部のクライマーは、最初のボルトのみをスティッククリップすることを許容範囲とし、それ以上は「レッドポイント」とは見なさない。一方で、特に危険なセクションや、最初のボルトが非常に高い位置にあるルートでは、より多くのボルトをスティッククリップすることに抵抗がないクライマーもいる。例えば、カリフォルニア州のジョシュアツリー国立公園のような特定のクライミングエリアでは、スティッククリップの使用が一般的に受け入れられているが、他のエリアではそうではない場合もある。これは、各エリアのルートセッターや初期のクライマーたちが築き上げてきた倫理観が影響している。記事は、スティッククリップの使用が、クライマーの安全を確保し、新しいルートに挑戦する機会を増やす一方で、ルートの「純粋さ」や「挑戦」という概念に疑問を投げかける可能性を指摘している。最終的に、スティッククリップをどこまで使用するかは、クライマー自身の判断に委ねられるが、その判断は、安全性、倫理、そしてコミュニティの慣習を考慮に入れる必要がある。
実践ヒント
  • 新しいルートに挑戦する際は、事前にそのエリアのクライミングコミュニティにおけるスティッククリップの使用に関する慣習や倫理を調べておく。
  • スティッククリップを使用する際は、安全性と「レッドポイント」の定義について、自分自身の倫理観を明確にしておく。
  • 特に危険なセクションや高い位置にある最初のボルトでは、安全確保のためにスティッククリップの使用を検討し、その上で自身の完登の基準を設ける。
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