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登山・ハイキング
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コメディアン・マット・ライオンズがパシフィック・クレスト・トレイルを歩いた。爆笑ばかりではなかった道のり。

Comedian Matt Lyons Hiked the Pacific Crest Trail. Not Every Moment Was Hilarious.

コメディアン、マット・ライオンズのPCT挑戦とドキュメンタリー「SOBO」
コメディアンのマット・ライオンズ(31歳)は、2023年10月にニューイングランド各地の劇場で、自身のドキュメンタリー映画「SOBO」を上映しました。しかし、上映前には必ず「笑いは期待しないでください」という断りを入れていました。この映画は、コメディアンとしての彼とは異なる、私生活の一面を垣間見せるものであり、彼のコメディとは一線を画す内容だからです。

「SOBO」は、ライオンズが2022年に太平洋岸自転車道(Pacific Crest Trail、以下PCT)をスルーハイクした体験を記録した作品です。PCTは、メキシコ国境からカナダ国境まで約4,265km(2,650マイル)に及ぶ長距離トレイルで、通常は北向き(NOBO)に踏破されます。しかし、ライオンズは南向き(SOBO)に挑戦しました。これは、彼が2021年に北向きで挑戦した際に、カリフォルニア州の山火事により途中で断念せざるを得なかった経験があったためです。2022年のSOBOハイクでは、彼はカリフォルニア州の山火事シーズンを避けるため、カナダ国境からスタートし、南下するルートを選択しました。

PCTでの過酷な経験と精神的な変化
ライオンズのPCTハイクは、決して順風満帆ではありませんでした。彼は、ハイク中に「人生で最も孤独な瞬間」を経験したと語っています。特に、ワシントン州の北部は、人里離れた場所が多く、数日間誰にも会わないことも珍しくありませんでした。また、食料や水の確保、悪天候への対応など、肉体的にも精神的にも過酷な状況に直面しました。しかし、これらの困難を乗り越える中で、彼は自己と深く向き合い、精神的な成長を遂げました。ハイクを終えた後、ライオンズは「自分はもっと多くのことができる」という自信を得たと述べています。この経験は、彼のコメディにも影響を与え、より深い洞察力と人間味をもたらしたと言います。

ドキュメンタリー「SOBO」は、単なるハイク記録ではなく、ライオンズの個人的な旅と内面の変化を捉えた作品です。彼は、この映画を通じて、人々が自身の困難な状況に直面した際に、どのように対処し、成長していくかを示すことを目指しています。映画は、彼のユーモアのセンスを完全に排除しているわけではありませんが、彼の人生におけるより深刻な側面と、PCTが彼に与えた影響に焦点を当てています。ライオンズは、この映画が観客にとって、自身の人生における「SOBO」の瞬間を見つけるきっかけとなることを願っています。
実践ヒント
  • 長距離トレイルに挑戦する際は、事前にルートの特性(水場、食料補給ポイント、難所など)を徹底的にリサーチする。
  • 予期せぬ事態(悪天候、怪我、ルート変更など)に備え、複数の計画を立てておく。
  • 精神的な準備も重要。孤独や困難に直面した際に、どのように乗り越えるか、自己と向き合う時間を持つ。
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