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クライミング
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エマヌエーレ・アンドレオッツィがチーマ・トーサに帰還、ルッジェーロ・サマデンと「バーティカル・プレジャー」を開拓

Emanuele Andreozzi vuelve a la Cima Tosa para abrir ‘Vertical Pleasure’ con Ruggero Samaden

エマヌエーレ・アンドレオッツィとルッジェーロ・サマデン、チマ・トーサに新ルート「Vertical Pleasure」を開拓

イタリアの著名な登山家エマヌエーレ・アンドレオッツィとルッジェーロ・サマデンが、ドロミテ山塊のチマ・トーサ(Cima Tosa)に新たなクライミングルート「Vertical Pleasure」を開拓した。このルートは、標高差1,200メートルに及ぶ氷に覆われたチムニー(煙突状の地形)を、壁の基部から頂上まで辿るという壮大な挑戦であった。彼らは、過酷なビバークを避けるため、24時間以上連続で登攀するという戦略を選択し、見事にこの難関ルートを完登した。

過酷な環境下での連続登攀、ビバーク回避の戦略

「Vertical Pleasure」ルートは、チマ・トーサの北壁に位置し、その名の通り垂直に切り立つ岩壁と、常に氷に覆われたチムニーが特徴である。標高差1,200メートルという規模に加え、氷点下の気温と強風が吹き荒れる極めて厳しい環境下での登攀が強いられる。通常、このような長大なルートでは途中でビバークを挟むのが一般的だが、アンドレオッツィとサマデンは、凍てつくような夜間のビバークを避けるため、ノンストップでの登攀を決断した。彼らは、夜通し登り続けることで、体力の消耗や凍傷のリスクを最小限に抑えつつ、ルートを効率的に攻略することを目指した。この戦略は、彼らの卓越した体力と精神力、そして高度なクライミング技術によって可能となった。彼らの登攀は、現代のアルパインクライミングにおける新たな挑戦の形を示している。

チマ・トーサとドロミテ山塊の魅力

チマ・トーサは、ドロミテ山塊の中でも特に挑戦的な山の一つとして知られている。ドロミテ山塊は、その独特な形状の岩峰群と美しい景観から、ユネスコ世界自然遺産にも登録されており、世界中の登山家やハイカーを魅了している。特に冬期には、氷瀑やアイスクライミングのルートが形成され、アルパインクライマーにとって格好の挑戦の場となる。アンドレオッツィとサマデンによる「Vertical Pleasure」の開拓は、この地域のクライミングの歴史に新たな1ページを刻むものであり、今後多くのクライマーがこのルートに挑戦することが予想される。彼らの成功は、ドロミテの厳しくも美しい自然の中で、人間の限界に挑むアルパインクライミングの魅力を改めて世界に知らしめるものとなった。
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