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サイクリング
The Radavist 🇺🇸

インドヒマラヤを巡る:ヌブラ渓谷バイクパッキングの旅 – ヤン・ズダンスキー

Touring the Indian Himalayas: Bikepacking the Nubra Valley – Jan Zdansky

インドヒマラヤの秘境、ヌブラ渓谷を自転車で巡る旅
インドヒマラヤに位置するラダック地方は、その壮大な自然景観で知られる人気の目的地ですが、ヌブラ渓谷を自転車で旅する者はほとんどいません。多くの自転車旅行者がレーまで到達しながらも、この美しい地域を見過ごしている現状があります。本記事では、ヤン・ズダンスキー氏がクンルン山脈とヒマラヤ山脈の間に広がる広大なヌブラ渓谷を自転車で巡る旅の様子を詳細にレポートしています。

早朝5時、容赦ないアラームで目覚めた筆者は、寝袋やその他の装備をパニアバッグに詰め込み、旅の準備を始めます。この日の目的地は、レーから約120km離れたフンダル村です。標高3,500mに位置するフンダルは、ヌブラ渓谷の中心部にあり、その独特の景観と文化で知られています。旅のルートは、世界で最も高い車両通行可能な峠の一つであるカルドゥン・ラ峠(Khardung La Pass)を越えることから始まります。この峠は標高5,359mに達し、自転車での登坂は極めて困難を伴います。しかし、その頂上から見下ろす景色は、これまでの苦労を忘れさせるほどの絶景です。

カルドゥン・ラ峠越えとヌブラ渓谷の魅力
カルドゥン・ラ峠を越えた後、筆者はヌブラ川に沿って下り、フンダルへと向かいます。この地域は、その乾燥した山岳地帯にもかかわらず、川沿いには緑豊かなオアシスが点在し、独特の生態系を育んでいます。特にフンダル周辺では、二こぶラクダが生息しており、観光客に人気のアクティビティとなっています。筆者はフンダルのゲストハウスに宿泊し、地元の文化や食事を楽しみながら、翌日の旅に備えます。ヌブラ渓谷の道は舗装されている部分もありますが、未舗装路や砂利道が多く、ファットバイクやマウンテンバイクが適しています。また、標高が高いため、高山病対策も必須です。

翌日、筆者はフンダルからさらに奥地へと進み、トゥルトゥク村を目指します。トゥルトゥクは、インドとパキスタンの国境に近い場所に位置し、バルティ文化が色濃く残る地域です。この村は、2010年まで外国人の立ち入りが制限されていたため、手つかずの自然と文化が残されています。トゥルトゥクへの道は、さらに険しい山道となり、自転車での走行は体力と技術を要します。しかし、村に到着すると、その美しい景色と温かい人々に迎えられ、旅の疲れも癒されます。筆者はトゥルトゥクで数日間滞在し、地元の生活を体験しながら、この地域の歴史と文化に触れます。ヌブラ渓谷の旅は、単なる自転車旅行ではなく、壮大な自然と異文化との出会いを求める冒険です。この地域を自転車で巡ることで、より深く、よりパーソナルな体験が得られると筆者は述べています。
実践ヒント
  • 高山病対策として、事前に体を慣らす期間を設けるか、医師に相談して薬を準備する。
  • カルドゥン・ラ峠越えに備え、十分な体力トレーニングと適切なギア(特にギア比の低い自転車)を用意する。
  • ヌブラ渓谷の未舗装路や砂利道に対応できる、頑丈なマウンテンバイクやファットバイクを選ぶ。
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