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ニック・ギャニオンがハイキングのトリプルクラウンでFKTを樹立。その偉業の裏側に迫る

Nick Gagnon Just Set the FKT on Hiking’s Triple Crown. Here’s What It Took to Do It.

ニック・ガニオン、ハイキングのトリプルクラウンFKTを達成
2025年、ニック・ガニオン(トレイルネーム「Chezwick」)は、ハイキングの「トリプルクラウン」を連続で踏破し、最速踏破記録(FKT)を樹立しました。トリプルクラウンとは、パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)、コンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)、アパラチアン・トレイル(AT)の3つの長距離トレイルを指し、総距離は約7,900マイル(約12,700km)に及びます。ガニオンは、この途方もない距離をわずか220日10時間8分で完走し、従来のFKTを約10日短縮しました。この偉業は、平均して1日あたり約36マイル(約58km)という驚異的なペースで歩き続けたことを意味します。

ガニオンの挑戦は、2025年2月29日にメキシコ国境のPCT南端から始まりました。彼はPCTを57日19時間57分で踏破し、その後、CDTを83日10時間3分で、ATを79日4時間8分で完走しました。この挑戦は、従来のFKT保持者であるカレル・サボ(2020年、230日10時間15分)の記録を破るものでした。ガニオンは、この記録達成のために、睡眠時間を極限まで削り、毎日夜明け前から日没後まで歩き続けるという過酷なスケジュールをこなしました。彼のサポートクルーは、食料や水の補給、装備の交換、そして精神的なサポートを提供し、この偉業を支えました。

FKT達成の戦略と課題
ガニオンのFKT達成には、綿密な計画と戦略が不可欠でした。彼は、各トレイルの特性や気象条件を考慮し、最適なルート選択とペース配分を行いました。特に、CDTはルートファインディングが難しく、ATは岩が多く技術的なセクションが多いため、それぞれのトレイルに合わせた準備が求められました。ガニオンは、軽量な装備を徹底し、フットウェアはトレイルランニングシューズを多用することで、高速移動を可能にしました。また、彼は、栄養補給にも細心の注意を払い、高カロリーで消化しやすい食品を摂取することで、長期間にわたる身体的負荷に耐え抜きました。

この挑戦中、ガニオンは様々な困難に直面しました。悪天候、疲労、怪我、そして精神的なプレッシャーは常に彼を苦しめました。特に、CDTでは、雪深いセクションやルートの不明瞭さに悩まされ、ATでは、湿度の高い気候と虫の多さに苦しめられました。しかし、彼は、自身の目標達成への強い意志と、サポートクルーからの献身的な支援によって、これらの困難を乗り越えました。ガニオンは、この挑戦を通じて、人間の精神力と身体能力の限界を押し広げ、多くのハイカーにインスピレーションを与えました。彼のFKTは、ハイキングコミュニティにおける新たなベンチマークとなり、今後の長距離トレイル挑戦に大きな影響を与えることでしょう。
実践ヒント
  • 長距離トレイルでは、軽量な装備と適切なフットウェア選択が重要です。
  • サポートクルーの存在は、FKT挑戦のような過酷な挑戦において不可欠です。
  • 各トレイルの特性を理解し、綿密な計画を立てることが成功の鍵となります。
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