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登山・ハイキング
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スキーが壊れてもサイモン・カーンズは諦めなかった。レニエ山のスピード記録を更新。

A Broken Ski Forced Simon Kearns to Pivot. He Still Smashed the Mount Rainier Speed Record.

サイモン・カーンズ、スキー破損のアクシデントを乗り越えマウント・レーニアのスピード記録を更新
25歳の登山家サイモン・カーンズは、マウント・フッドやマウント・マッシブでのスピード記録を保持する実績豊かな人物です。2024年5月9日、彼はマウント・レーニアの無サポート・徒歩での最速記録を30分以上短縮し、新たな金字塔を打ち立てました。標高14,411フィート(約4,392m)の山頂までの往復14.5マイル(約23.3km)を、3時間43分52秒で踏破。約9,000フィート(約2,743m)の垂直上昇を伴うこの挑戦は、彼の卓越した能力と精神力を証明するものでした。

予期せぬトラブルと機転を利かせた対応
カーンズは午前3時30分にパラダイス・インから出発し、最初の3,000フィート(約914m)をスキーで順調に登り始めました。しかし、標高8,000フィート(約2,438m)付近で、彼のスキー板が岩に衝突し、ビンディングが破損するという予期せぬアクシデントに見舞われます。この時点で、彼はスキーを背負って登り続けるか、引き返すかの選択を迫られました。しかし、彼は即座に状況を判断し、スキー板をその場にデポし、残りの道のりをランニングシューズとクランポンで進むことを決断します。この機転が、記録達成の鍵となりました。スキーをデポしたことで、彼は約10ポンド(約4.5kg)の軽量化に成功し、その後の登攀と下山をより迅速に行うことができました。この決断は、彼の経験と状況判断能力の高さを示しています。

記録達成と今後の展望
カーンズは、この記録達成が「完璧な日」だったと振り返っています。天候は穏やかで、雪の状態も良好でした。彼は、この記録が他の登山家にとってのインスピレーションとなり、マウント・レーニアのFKT(Fastest Known Time)コミュニティを活性化させることを期待しています。また、彼は今後も新たな挑戦を続け、登山界に貢献していく意欲を示しています。今回の記録は、単なるスピード記録の更新に留まらず、予期せぬトラブルに対する冷静な判断力と、目標達成への強い意志が融合した、まさにプロフェッショナルな登山家の偉業と言えるでしょう。
実践ヒント
  • 登山計画に予備の装備や代替ルートを検討する
  • 緊急時の装備軽量化やデポの判断基準を事前に決めておく
  • 悪天候や装備トラブルに備え、状況判断能力を養うトレーニングを行う
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