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ミヒ・ヴォールレーベンが解説! 高山シーズンに向けたアイゼンワークと滑落停止の基本

Steigeisentechnik im Fels & Sturz abfangen | Michi Wohlleben erklärt die Basics für die Hochtourensaison

プロが教えるアイゼンワークの基本と安全対策
プロ登山家、山岳ガイド、理学療法士のミヒ・ヴォールレーベン氏が、高山ツアーシーズンに向けて、アイゼンを装着して岩場を安全に移動するための基本技術と、氷、雪庇、滑落時の対処法について解説する。本記事は、共同トレーニングシリーズの第1回として、アイゼンを使用したクライミングの重要なポイントと実践的なヒントを提供する。

アイゼン装着時の岩場での移動技術
アイゼンを装着して岩場を移動する際、最も重要なのは「フロントポインティング」と「フラットフッティング」の使い分けである。急な斜面や硬い氷では、アイゼンのフロントポイント(つま先部分)を積極的に使用し、足の甲を地面に垂直に保つことで、安定したグリップを確保する。この際、膝を高く上げ、重心を前方に置くことが重要だ。一方、緩やかな斜面や混合地形では、アイゼンの全ての歯を地面に均等に接地させる「フラットフッティング」が有効である。これにより、足裏全体で荷重を分散させ、疲労を軽減しつつ安定性を高めることができる。また、岩場での移動では、アイゼンが岩に引っかからないよう、足元をよく確認し、慎重にステップを踏むことが不可欠である。特に、岩の突起やクラックを利用して登る際には、アイゼンのポイントが滑らないよう、適切な角度と力加減で接地する必要がある。ヴォールレーベン氏は、アイゼンを装着した状態での体のバランス感覚を養うことが、安全な移動には不可欠だと強調する。

滑落時の対処法と安全確保
高山環境では、予期せぬ滑落のリスクが常に存在する。ヴォールレーベン氏は、滑落時の基本的な対処法として「セルフアレスト」の重要性を説く。これは、滑落開始直後にピッケルやアイゼンを使い、自力で滑落を停止させる技術である。滑落が始まったら、すぐにピッケルのピック(先端)を雪面に深く突き刺し、体重をかけて制動する。同時に、アイゼンのフロントポイントも雪面に食い込ませることで、より効果的な制動が可能となる。この際、体を雪面に密着させ、手足を広げて抵抗を増やすことが重要だ。また、滑落を未然に防ぐための予防策も不可欠である。具体的には、常に適切な間隔を保ち、ロープで連結して移動する「ロープワーク」の徹底、そして雪庇やブリッジなど、不安定な地形を避ける判断力が求められる。特に、氷河上ではクレバスの危険があるため、視界が悪い状況や未知のルートでは、経験豊富なガイドの同行や、GPSなどのナビゲーションツールの活用が推奨される。ヴォールレーベン氏は、これらの技術と知識を習得し、常に冷静な判断を下すことが、高山での安全な活動には不可欠であると結んでいる。
実践ヒント
  • 急斜面や硬い氷ではアイゼンのフロントポイントを積極的に使い、膝を高く上げて重心を前方に置く。
  • 緩やかな斜面や混合地形ではアイゼンの全ての歯を均等に接地させるフラットフッティングで移動する。
  • 滑落時はすぐにピッケルのピックを雪面に深く突き刺し、アイゼンのフロントポイントも活用してセルフアレストを行う。
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