← 一覧に戻る
登山・ハイキング
Backpacker 🇺🇸

「純粋なパニック」氷河でグリズリーに襲われた男性が生還した救出劇を語る

‘Pure Panic’: Glacier Grizzly Attack Survivor Shares the Story of the Rescue That Saved Him

グレイシャー国立公園でのグリズリー襲撃と奇跡の救助
2023年5月28日、ダニエル・クレーゴは初めて訪れたグレイシャー国立公園での1週間の旅行の最終日を迎えようとしていた。友人と共にホワイトフィッシュでのスキーリフト乗車、マクドナルド湖でのボートツアー、約40kmのハイキングを楽しんだ後、彼らは公園東側のメニー・グレイシャー地区へ向かった。この日、クレーゴはメニー・グレイシャー・ホテルからアプガー・ビレッジまで車で移動し、友人を降ろした後、一人でホテルに戻る予定だった。しかし、友人が車を運転してホテルに戻ることを提案し、クレーゴは代わりにハイキングをすることにした。友人は彼をホテル近くのトレイルヘッドに降ろし、クレーゴは一人でハイキングを開始した。

トレイルに入って約1.6km進んだところで、クレーゴはトレイルのすぐ脇で草を食べているグリズリーに遭遇した。彼はすぐに後ずさりし、グリズリーは彼に気づき、走り去った。しかし、その直後、茂みから別のグリズリーが現れ、クレーゴに突進してきた。彼は逃げる間もなく、グリズリーに襲われ、地面に倒された。グリズリーは彼の頭部と顔を噛み、クレーゴは死を覚悟したという。襲撃は数分間続き、グリズリーが去った後、クレーゴは重傷を負いながらも、奇跡的に意識を保っていた。彼は顔の骨折、頭蓋骨の陥没骨折、左目の失明、そして耳の大部分を失うという壊滅的な損傷を負っていた。

絶望的な状況からの生還と救助活動
襲撃後、クレーゴは出血が止まらない中、携帯電話で友人に助けを求めた。友人はすぐに公園の緊急サービスに連絡し、救助隊が出動した。しかし、メニー・グレイシャー地区は携帯電話の電波が届きにくい場所であり、救助隊はクレーゴの正確な位置を特定するのに苦労した。その間、クレーゴは意識を失いかけながらも、助けが来ることを信じて耐え続けた。彼は持っていた応急処置キットで傷口を抑え、止血を試みたが、出血は止まらなかった。

救助隊はヘリコプターと地上部隊を投入し、捜索活動を開始した。約2時間後、ヘリコプターがクレーゴを発見し、救助隊員が降下して彼に応急処置を施した。クレーゴは意識を取り戻し、救助隊員に感謝の言葉を述べた。彼は担架に乗せられ、ヘリコプターで近くの病院に搬送された。その後、彼はさらに専門的な治療を受けるため、モンタナ州ミズーラにある病院に転送された。クレーゴは複数回の手術を受け、顔の再建手術や左目の義眼手術など、長期にわたる治療が必要となった。彼は現在もリハビリテーションを続けており、グリズリー襲撃の経験を語ることで、他のハイカーに野生動物との遭遇時の注意喚起を促している。

この事件は、グレイシャー国立公園の野生動物管理と救助体制の重要性を改めて浮き彫りにした。公園当局は、ハイカーに対し、常にベアスプレーを携帯し、グループで行動し、野生動物との距離を保つよう呼びかけている。また、緊急時の連絡手段の確保や、応急処置キットの携行も推奨されている。クレーゴの生還は、迅速な救助活動と、彼の強い生命力、そして何よりも友人の迅速な行動がもたらした奇跡であった。
実践ヒント
  • 国立公園や野生動物が生息する地域をハイキングする際は、常にベアスプレーを携帯し、使用方法を事前に確認しておく。
  • 一人でのハイキングは避け、可能な限りグループで行動する。万が一の事態に備え、同行者と緊急時の連絡方法や集合場所を決めておく。
  • 携帯電話の電波が届かない場所では、衛星通信デバイス(例: Garmin inReach)の携行を検討し、緊急時に備える。
元の記事を読む →

関連ギア

ベアスプレー
Garmin inReach
ファーストエイドキット