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【回顧録】ブロードピークでの滑落事故(2009年)

Flashback: A Fatal Slip on Broad Peak, 2009

2009年パキスタン8000m峰における過酷なシーズン
2009年のパキスタンにおける8000m峰の登山シーズンは、特に困難で厳しいものとなりました。当初63チームが様々なピークへの許可を申請しましたが、18チームが撤退し、2チームが到着せず、最終的にフィールドに残ったのは43チームに過ぎませんでした。特にK2では、6つの異なる遠征隊から55人の登山家が山頂を目指しましたが、登頂成功者はゼロで、1人が命を落としました。ブロードピークも同様に厳しい状況でした。アメリカンアルパインジャーナルにKarrar Haidriがまとめたデータによると、その夏、78人の登山家がブロードピークに挑戦しましたが、登頂に成功したのはわずか1人でした。

ブロードピークでの悲劇と教訓
ブロードピークで唯一登頂に成功したのは、イタリア人登山家のRoberta Vittorangeliでした。彼女は、後に悲劇に見舞われるスウェーデン人登山家Fredrik Strangの遠征隊の一員でした。Strangは、ブロードピークのサミットプッシュ中に、パートナーのMichele Faitが滑落死するのを目の当たりにしました。Faitは、Strangが固定ロープを設置している間に、ロープなしで登攀を試み、滑落したとされています。この事故は、高所登山における固定ロープの重要性と、パートナーとの連携の必要性を浮き彫りにしました。Strangは、Faitの死後も登攀を続け、最終的に登頂を果たしましたが、その経験は彼に深い傷を残しました。彼は後に、この出来事が彼の登山キャリアに大きな影響を与えたと語っています。このシーズンは、高所登山におけるリスク管理、適切な装備、そして経験豊富なパートナーとの連携がいかに重要であるかを改めて示唆するものでした。
実践ヒント
  • 高所登山では、固定ロープの適切な使用と設置が命綱となる。
  • パートナーとの明確なコミュニケーションと役割分担が、事故防止に不可欠。
  • 悪天候や体調不良など、少しでも不安要素があれば無理な登攀は避ける勇気を持つ。
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