← 一覧に戻る
登山・ハイキング
Backpacker 🇺🇸

山火事でPCTの終着点が閉鎖。それでもハイカーたちは自分たちのゴールを作った

Fires Closed the Pacific Crest Trail’s Finish Line. These Hikers Built Their Own.

PCT終盤の山火事によるルート閉鎖とハイカーたちの対応
2023年7月29日、イアン・“グレムリン”・アーウィンとその仲間たちは、パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)の2,594マイル地点に到達しました。これはカナダ国境とPCTの北端から約50マイル手前の地点であり、通常であればPCTスルーハイカーが最後の区間を歩く場所です。しかし、彼らにとってはこの地点が事実上のゴールとなりました。前週、パシフィック・クレスト・トレイル協会(PCTA)は、ワシントン州北部の山火事「Sourdough Fire」の拡大により、PCTの約50マイル区間を閉鎖すると発表したためです。この閉鎖は、スルーハイカーがカナダ国境に到達することを不可能にし、多くのハイカーが計画の変更を余儀なくされました。

代替ルートの模索とコミュニティの連携
PCTAは、閉鎖区間を迂回する公式の代替ルートを提供していません。これは、代替ルートの安全性を確保するための十分な情報がないこと、また、閉鎖された区間が国立公園や原生地域を通過するため、新たなルートを開拓することが環境に与える影響が大きいことが理由です。しかし、多くのハイカーは、長期間の旅の終わりに到達できないことに不満を抱き、独自に代替ルートを模索し始めました。一部のハイカーは、閉鎖区間を迂回してカナダ国境に到達するために、ワシントン州のハイウェイ20号線沿いを歩くことを計画しました。この代替ルートは、交通量の多い道路を歩く危険性や、私有地を横断する可能性があり、PCTAは推奨していません。しかし、ハイカーコミュニティ内では、情報共有や支援のネットワークが形成され、代替ルートに関する情報が活発に交換されました。例えば、PCTAのウェブサイトやFacebookグループでは、閉鎖情報や代替ルートに関する議論が展開されました。

ハイカーたちの創造的なゴールとPCTの未来
イアン・アーウィンと彼の仲間たちは、最終的にレーニー・パスのトレイルヘッドを彼らの「ゴール」と定め、そこで友人や家族と再会し、達成感を分かち合いました。彼らは、PCTの精神である「旅のプロセスを楽しむこと」を体現し、予期せぬ困難にもかかわらず、自分たちなりの方法で旅を完結させました。山火事によるルート閉鎖は、近年PCTで頻繁に発生しており、気候変動の影響がロングトレイルに与える影響の深刻さを示しています。PCTAは、今後も山火事のリスク管理とハイカーの安全確保に努める必要があります。また、ハイカーコミュニティも、変化する環境に適応し、柔軟な計画と情報共有を通じて、安全で充実したスルーハイクを継続していくことが求められます。今回の出来事は、PCTのハイカーたちが直面する課題と、彼らの適応力、そしてコミュニティの強さを示す事例となりました。
実践ヒント
  • PCTの最新情報を常に確認し、特に山火事シーズン中は閉鎖情報に注意する。
  • 予期せぬルート変更に備え、代替ルートの可能性や交通手段を事前に検討しておく。
  • PCTコミュニティのSNSグループやフォーラムを活用し、情報共有や支援を求める。
元の記事を読む →

関連ギア

バックパック
トレッキングシューズ
ハイキングウェア