← 一覧に戻る
登山・ハイキング
Outside Online 🇺🇸

CDTスルーハイカーのウィリアム・スタンディッシュ、1週間近くの捜索の末、遺体で発見

Missing CDT Thru-Hiker William Standish Found Dead After Nearly a Week Missing

コンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)での悲劇:ウィリアム・スタンディッシュ氏の遭難死
2023年7月29日、イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園間の遠隔トレイルシステムで、約1週間にわたり行方不明となっていたハイカーの遺体が発見されました。亡くなったのは、コンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)のカナダから南下するスルーハイクに挑戦中だったウィリアム・スタンディッシュ氏(28歳)です。ティトン郡検視局は、スタンディッシュ氏が転落した可能性が高いと発表しました。ティトン郡捜索救助隊(TCSAR)によると、スタンディッシュ氏の家族が彼が行方不明になったと報告したのは7月27日でした。

捜索活動と発見の経緯
スタンディッシュ氏の家族は、彼が7月21日にワイオミング州ジャクソンにある友人の家を訪れる予定だったものの、現れなかったため、7月27日にTCSARに通報しました。TCSARは、スタンディッシュ氏が最後に目撃された場所が、CDT上の「アッパー・フォーク・トレイル」と「スネーク・リバー・トレイル」の交差点付近であると特定しました。捜索活動は、TCSARの地上チーム、ヘリコプター、ドローン、そしてワイオミング州の他の捜索救助隊の協力を得て、広範囲にわたって行われました。捜索チームは、スタンディッシュ氏が最後に目撃された場所から約3マイル(約4.8km)離れた、スネーク・リバー・トレイル沿いの急峻な地形の場所で、彼の遺体を発見しました。遺体は、転落によるものとみられる重度の外傷を負っていました。彼のバックパックと個人装備品も遺体から離れた場所で発見されました。TCSARは、この地域が非常に険しく、滑りやすい岩場や急な斜面が多いことを強調し、過去にも同様の事故が発生していると指摘しています。

ロングトレイルハイキングにおける安全対策の重要性
この悲劇は、ロングトレイルハイキング、特にCDTのような遠隔で挑戦的なルートにおける安全対策の重要性を改めて浮き彫りにしました。CDTは、その過酷な地形、予測不能な天候、そして広大な未開拓地域を横断することから、「アメリカのトリプルクラウン」の中でも最も困難なトレイルの一つとされています。TCSARは、ハイカーに対し、常に自身のスキルレベルと経験に見合ったルートを選択し、適切な装備を携行することの重要性を呼びかけています。また、家族や友人に詳細な旅程を共有し、定期的に連絡を取ることも、万が一の事態に備える上で不可欠です。GPSトラッカーや衛星通信機器の携行も、緊急時の連絡手段として非常に有効です。スタンディッシュ氏の死は、経験豊富なハイカーであっても、自然の厳しさを過小評価してはならないという痛ましい教訓を与えています。
実践ヒント
  • ロングトレイルを歩く際は、家族や友人に詳細な旅程を共有し、定期的に連絡を取る計画を立てましょう。
  • GPSトラッカーや衛星通信機器など、緊急時に位置情報を共有し、連絡を取れる手段を必ず携行しましょう。
  • 自身のスキルレベルと経験に見合ったルートを選択し、天候や地形の変化に備えて適切な装備(防寒具、雨具、ヘッドランプ、ファーストエイドキットなど)を準備しましょう。
元の記事を読む →

関連ギア

GPSトラッカー
衛星通信機
ファーストエイドキット