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地球を蝕むプラスチックを使わない、デザイナーが作ったバックパッキングキット

Plastic Is Poisoning the Earth—So This Designer Made a Backpacking Kit Without It

合成素材からの脱却:ULバックパッキングの新たな挑戦
アウトドア業界では、軽量性、速乾性、防水性、耐久性といった合成素材の利点から、バックパッキングギアに広く採用されてきました。しかし、地球温暖化が深刻化し、アメリカのロングトレイルシーズンが短縮され、遠隔地の水源からもマイクロプラスチックが検出される現状を受け、オレゴン大学で教鞭をとるデザイナー、トム・ボナミチ氏は、合成素材を一切使用しないウルトラライト(UL)バックパッキングキットの可能性を模索し始めました。

自然素材で構成されるULバックパッキングキット
ボナミチ氏が開発したキットは、合成素材の代替として、主に以下の自然素材で構成されています。

* シェルター: タープとグランドシートには、ワックス加工を施した綿素材「エジプト綿」を使用。この素材は、濡れると繊維が膨張して防水性を高める特性を持つため、雨天時でも十分な保護を提供します。また、ポールにはカーボンファイバーの代わりに竹を採用し、軽量化と環境負荷低減を両立しています。
* スリーピングシステム: 寝袋には、ダウンの代わりにウールと綿の混合素材を使用。ウールは濡れても保温性を保つ特性があり、綿との組み合わせで快適な睡眠環境を実現します。スリーピングパッドには、クローズドセルフォームの代わりに、麻とウールを重ねた素材を採用し、断熱性とクッション性を確保しています。
* バックパック: バックパック本体には、ワックス加工を施した綿帆布を使用。耐久性と耐水性を兼ね備え、使い込むほどに風合いが増します。フレームには竹を使用し、軽量性と強度を両立しています。
* アパレル: レインジャケットには、ワックス加工を施した綿素材を使用。通気性も確保しつつ、雨から身を守ります。ベースレイヤーやミッドレイヤーには、ウールや綿、麻などの天然繊維を採用し、吸湿性、速乾性、保温性を追求しています。

このキットは、従来のULギアと比較して、重量面では若干の増加が見られますが、環境負荷の低減と持続可能性を重視した画期的なアプローチと言えます。ボナミチ氏は、このキットが、アウトドア愛好家がギア選択において環境への影響を考慮するきっかけとなることを期待しています。また、自然素材の活用は、製造プロセスにおけるエネルギー消費の削減にも貢献し、より持続可能なアウトドア産業への転換を促す可能性を秘めています。
実践ヒント
  • 手持ちのギアを修理・補修して長く使う
  • フリースやダウンの代わりにウール製品を試す
  • プラスチックフリーの食品保存容器を活用する
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