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クライミング
Climbing Magazine 🇺🇸

アンカーの掛け間違いで60フィート落下、奇跡の生還

A Mis-Clipped Anchor Leads to a 60-foot Ground Fall—And a Miraculous Catch

コロラド州でのクライミング事故:アンカーのクリップミスが招いた60フィートの墜落と奇跡的な生還

2014年8月、コロラド州の新しい州立公園内にあるタンスコリドーで、21歳のアシャ・ナンダはクライミング中に60フィート(約18メートル)の墜落事故に見舞われた。この事故は、経験豊富なクライマーであるダグラス・カーン(当時25歳)がリードした「Reef On It! (5.10-)」という7ボルトのスポーツクライミングルートでの出来事だった。カーンはルートをリードした後、ロープをアンカーに通して下降し、ナンダがトップロープで登れるように準備した。しかし、アンカーの片方のカラビナがゲートが開いた状態でクリップされており、もう片方のカラビナはロープが正しく通されていなかった。この致命的なミスが、ナンダの墜落を引き起こした。

ナンダはクライミング中に、ロープがアンカーから外れる感覚を覚えた。彼女は墜落し、約60フィート下の地面に激突した。幸いなことに、彼女の墜落は、ルートの基部にいた別のクライマー、ジェレミー・スミス(当時23歳)によって奇跡的に受け止められた。スミスはナンダの墜落を予期し、彼女が地面に激突する寸前に両腕を広げて受け止めた。この行動により、ナンダは致命的な頭部外傷を免れたが、スミスは両腕を骨折し、ナンダも重傷を負った。

事故後の救助活動と教訓

事故発生後、現場にいたクライマーたちは迅速に応急処置を開始した。ナンダは意識があり、会話も可能だったが、激しい痛みを訴えた。スミスも両腕の激しい痛みに苦しんでいた。グループは救助を要請し、救助隊が到着するまでの間、負傷者の保温と精神的なサポートに努めた。救助隊はヘリコプターで現場に到着し、ナンダとスミスを病院へ搬送した。ナンダは脊椎の圧迫骨折、骨盤の骨折、足首の骨折、そして肺の挫傷と脳震盪を負った。スミスは両腕の複雑骨折と、ナンダの墜落を受け止めた際に生じた複数の裂傷を負った。

この事故は、クライミングにおけるアンカーセットアップの重要性と、経験豊富なクライマーであってもミスを犯す可能性があることを浮き彫りにした。カーンは、アンカーのセットアップ時に、ロープをカラビナに通す際にゲートが開いた状態のカラビナを使用し、さらにロープを正しく通していなかったことを認めた。彼は、疲労と、他のクライマーが待っているというプレッシャーから、確認を怠ったと語っている。この事故は、クライミングコミュニティに対し、常にアンカーの安全確認を徹底し、セルフチェックとバディチェックの重要性を再認識させる教訓となった。ナンダとスミスは、数ヶ月にわたるリハビリを経て回復し、現在もクライミングを続けている。
実践ヒント
  • クライミング前に必ずアンカーのセルフチェックとバディチェックを行い、ロープが正しく通され、カラビナのゲートが閉じていることを確認する。
  • 疲労やプレッシャーがある状況でも、安全確認を怠らないよう意識を高く持つ。
  • 万が一の事故に備え、応急処置の知識と装備を常に携帯し、グループ内で役割分担を決めておく。
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