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クライミング
Climbing Magazine 🇺🇸

インタビュー:フランコ・クックソンが語る世界最難のトラッドルート「But Nothing Is Lost」(E12)

Interview: Franco Cookson’s ‘But Nothing Is Lost’ (E12) Is One of the World’s Hardest Trad Routes

フランコ・クックソンによるE12「But Nothing Is Lost」初登攀:世界で最も過酷なトラッドルート

ウェールズのクライマー、フランコ・クックソンが、スコットランド北部で4年がかりのプロジェクトであった「But Nothing Is Lost」の初登攀に成功し、E12というグレードを提案しました。これにより、このルートは英国で唯一、世界でも2番目のE12ルートとなります。英国のEグレードシステムは、難易度と危険度の両方を評価に含んでおり、E12 7aは、非常にランアウトした5.14d/5.15aに相当すると概算されます。クックソンは、このルートが非常に危険であると強調し、登攀中に墜落した場合、地面まで落下する可能性が高いと述べています。彼は、このルートが彼のキャリアの中で最も危険な登攀であったと語り、その精神的な負担の大きさを明かしました。

「But Nothing Is Lost」の挑戦と精神性

「But Nothing Is Lost」は、スコットランド北部の険しい地形に位置し、そのアプローチ自体も困難を極めます。クックソンは、このルートの登攀を「人生を賭けたゲーム」と表現し、成功のためには完璧なコンディションと精神状態が不可欠であったと述べています。彼は、このルートの核心部である「The Great Escape」と呼ばれるセクションが、特に危険で、小さなホールドと不安定なプロテクションが連続すると説明しています。クックソンは、この登攀を通じて、自己の限界に挑戦し、恐怖を克服することの重要性を再認識したと語っています。また、彼は、このルートの美しさと、それを登り切った時の達成感が、すべての苦労を上回るものであったと付け加えています。このルートは、単なる肉体的な挑戦だけでなく、精神的な強さと集中力が試される究極のトラッドクライミングの象徴と言えるでしょう。

トラッドクライミングの未来と安全性への提言

クックソンは、E12というグレードが、トラッドクライミングの新たなベンチマークを設定するものであると認識しつつも、安全性の重要性を繰り返し強調しています。彼は、このような極めて危険なルートに挑戦するクライマーに対して、十分な経験と準備、そして自己評価の重要性を訴えています。また、彼は、トラッドクライミングの魅力は、その自由さと冒険性にあるとし、次世代のクライマーが安全に挑戦できるような環境を整えることの必要性も示唆しています。クックソンは、この登攀が、トラッドクライミングの可能性を広げると同時に、その危険性を認識し、尊重することの重要性を改めて問いかけるものとなることを期待しています。彼は、自身の経験を通じて、クライミングにおける精神的な側面と、リスク管理のバランスがいかに重要であるかを伝えたいと考えています。
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